2019鈴鹿選手権第3戦
- 2019/07/02 07:53
先週末に鈴鹿選手権第3戦がありました。チームからは7台が参加しました。
KTエンジンを積んだクラスに4人が参加したのですが、その中に鈴鹿初参戦のハヤトも含まれています。
4月からカートに乗り始めたハヤトはまずは地元の白糸スピードランドのレースに出場して、その後瑞浪MAXシリーズと順調に経験値を上げて、今回、鈴鹿デビューとなりました。
参戦クラスは激戦のSSクラスで参加台数は44台と、カートを乗り始めて2か月の彼には厳しい状況ですが、今は結果を求めずに、ともかく1ヒートでも多く、しっかりとスタートを切って、レース中でしか体験出来ないものをお勉強して欲しいと思います。
そんなハヤトを含んだKT組は全員、厳しい結果に終わりました。原因は路面状況に諸々なセットを合わせきれなかった事と、重たい路面の走り方も掴めていないようでした。
ナオさんやマコちゃん、ヤマシタさんといったベテラン達も最近はレースでしか走ることが無く、その辺りが響いたと思います。
今年の鈴鹿は昨年までと違い、MAXクラスのタイヤがハイクリップ系になって、さらにX30も同じくタイヤのグリップが高いものに変更されました。そして今回は元々ハイグリップタイヤを装着していたロックシフターも併催されていたので、エンジンパワーの低いKTクラスはとても難しい状況だったと思います。
そして開幕戦の頃に比べて気温が上がり、路面温度も上がった事で、難しさは増しているようです。こうした状況を認識して、事前のテスト等で対策を施せるかが結果を大きく左右したと思います。ナオさんもマコちゃんも鈴鹿のチャンピオン獲得者ですが、やはりテストは重要と言う事かもしれません。
ジュニアMAXクラスのセナ君とリクは終始謎のエンジン不調に悩まされたセナ君と、まだまだ上位を走るには厳しいリクと、やはり上位進出は叶いませんでした
。鈴鹿はドライバーの技量、好調なエンジン、路面にマッチしたシャーシセットのどれが欠けても結果に繋がらない難しいコースです。それゆえに全国から参加ドライバーが集まるのではないかと思います。
さて、私のレースですが、開幕戦、第2戦と連勝出来た事もあって、第3戦で3連勝が出来ると2007年にシニアMAXでタイトルを獲得した時以来の本当に久しぶりな事になるので、なんとか頑張りたいとレースウイークに臨みました。
しかし、新型のシャーシをここから使用する事になって、そのシェイクダウンがレースウイークになってしまいました。
もし上手く仕上げられなければいつでも、今までのシャーシで出れるように、旧タイプも鈴鹿に持ち込みました。
そして材質違いの新型でコースインして、やはり旧型とは大きな違いを感じます。メカトラやエンジントラブルもあって、なかなか思うように仕上がらずにいよいよ最終セッションとなって、そこまで旧タイプは乗らずにきていたので、レースで旧型を使うのであれば、最後の1セクションはそっちで走りたいと思います。しかし、このレースはよくても、いずれは新型を使う事になるので、テストと割り切って新型で最終セクションを走る事にします。
レースが始まってしまえば、大きな仕様変更はしにくくなるので、この最後のテスト時間で大きくセット変更を施します。そこで、このレースウイークで初めて思うようにカートが動きます。シャーシが決まった事で、エンジンも別物のように走ります。
なんとかギリギリで仕上がって決勝日です。まずはタイムトライアルでポールを獲得出来ました。昔からそうですが、ハイグリップ系のタイヤは最初の熱入れの段階で摩耗が急激に進む場合があるので、いつもタイトラではタイヤを労わって走り、限界付近には踏み込まないようにしています。その結果、あまりポールを取ることは少ないのですが、新車パワーがさく裂したようです。
予選ヒートも、少しずつ後ろを引き離せて、最後はペースを落とせるくらいのマージンを持ってゴール出来ました。
そして3連勝が掛かった決勝でも、予選同様に、上手く逃げれて、セーフティーマージンを築けました。トップを走っているとレースはとても長く感じますが、最後までトラブルも出ずに無事にトップチェッカーを受けれました。
開幕当初よりも路面温度が上がった事で、今年から採用されたD5タイヤの難易度が上がり、その辺りで良い状況を作れているようです。タイヤが新型になって、最初はみんなよりも速くても、すぐにみんなもテストする事でマージンはなくなって、厳しい状況になるかと思っていたので、少し不思議な感じですが、長くハイグリップのレースをして来た事が今の好調を支えているようです。
次の鈴鹿は8月です。さらに暑くなるはずなので、新型シャーシーのより良いところをしっかりとテストで引き出したいと思います。
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