MAXフェスタ決勝
- 2016/09/15 19:00
先週末はMAXフェスタがありました。
ノービス勢はプレファイナルでヤスダ君がトップを走りましたが、終盤に2コーナーで入られて、2位でフィニッシュです。
ヤマシタさんはスタートで下がってしまって、4位フィニッシュです。
タシロッチはせっかくの5位スタートでしたが、攻めすぎてコースオフ。その後も出入りの激しいダメレースとなり、ファイナルのグリッドは思いっきり後方となってしまいます。
ノービスの決勝が始まり、今回もトップに立つヤスダ君です。ヤスダ君の方があきらかに速そうですが、相手の選手もスリップを使って、懸命に追走してきます。
通常のパッシングポイントでは抜きに来れない2位の選手はプレファイナル同様に、2コーナーで無理に入るしかチャンスはなさそうです。
ヤスダ君もそれは警戒していたのですが、ファイナルも終盤に、やはり今回も2コーナーで抜きに来る2位のドライバーはヤスダ君と並走して立ち上がります。アウトに残ったヤスダ君は押し出されるようにコースアウトしてしまい、ファイナルラップの最終コーナーで最後の攻防となるのですが、インをブロックする相手に対してクロスラインでストレートで並び掛けますが、本当に僅かな差で悔しい2位フィニッシュでした。
2コーナーの裁定は微妙でしたが、ゴール後に謝りに来た事と、レース運営している栄光スタッフの判定を受け入れて、抗議もしませんでした。
ヤスダ君のスピードは素晴らしかったので、2位は残念ですが、それでもMAXフェスタの大舞台で、良いパフォーマンスを発揮出来たのではないかと思います。
ヤマシタさんは、今回もスタートで下がる展開になって、やはり4位までは回復しましたが、その後は開いてしまったギャップを詰める事が出来ずに4位でフィニッシュです。上位3名は10代や20代の若者なので、ヤマシタさんの年齢での4位は凄い結果だと思います。
最後にタシロッチは決勝で順調に追い上げていましたが、やはり後方発進が響いて、途中で前のドライバーの接触に巻き込まれたりで上位まで戻る事は出来ませんでした。プレファイナルの自爆が悔やまれたレースでした。
さて僕ですが、プレファイナルのスタートグリッドは6位です。予定では3位まで上がるつもりです。なぜ3位かと言うと、今回、GTドライバーの松浦選手が参戦してきていて、彼がポールでプレファイナルを出走します。おそろくそのままトップでフィニッシュすると思われたので、スタートの上手い彼の隣でスタートする2位よりも3位を選択しました。
2位には、僕とシリーズポイントで2ポイント差のライバル君がスピードもあるし、レースもうまいので、やはり順当に入ると思われました。彼の次の3位フィニッシュでも、決勝前の総合ポイントで僕がトップになるはずなので、3位まで上がれれば、僕の思う展開で決勝を戦えそうです。
プレファイナルがスタートして予定通りに3位に立ちます。4位の選手との間にはセーフティマージンを築けたので、あとはタイヤを労わりながら、フィニッシュするだけです。
しかし、ここでエンジンの失火現象が顕著に表れて、ちょっと見過ごせるレベルではなくなってきます。失火現象は前日の予選辺りから出始めていましたが、大きなタイムロスにはなってなかったので、そのまま細かな対策を施しながら、レースは進んで行きました。
しかし、プレファイナルでは明らかにタイムロスするレベルになって、データロガーのグラフでもはっきりと解るようになってしまいました。
決勝を前に、配線やらコイルやらを一斉に交換して、キャブももう一度オーバーホールして、「これで直ってくれ~!」と神頼みしながらグリッドに付きます。
そして、長かったシーズン、長かったMAXフェスタの決勝がスタートします。
僕の思惑通りに松浦選手は今回も素晴らしいスタートを決めて、僕は彼をピッタリと追走して、2コーナーで2位に立ちます。
松浦選手とは予選が同じ組だったので、一度は彼を抜いて1位でフィニッシュしていますので、この展開は僕の狙っていたものでした。
しかし、1周目ですでにプレファイナルよりも酷い失火現象が現れて、ストレート以外でも、コーナーの進入前にはスピードが乗っていかない現象で、「これは、完全にどこかが壊れたな。」と思い、必死に応援してくれているみんなの前を通過する時に、「もうダメだから、ピットに戻るねー。」とサインを送ったところ、「そのまま突っ走れ!」との返答です。
「でも、このまま走り続けると、エンジンが焼き付いたりするかもしれんが。。。」と不安な気持ちは大きいです。
それでも5位まで落ちたところで、そこから後方のドライバーさん達には、抜かれそうで抜かれずに走れていて、結局、そのまま5位フィニッシュです。
フィニッシュ後に2位の選手にペナルティにが出されて、繰り上がりで4位となりました。決勝のシャーシセットは素晴らしく、あれだけ失火していたのにも関わらず、セクター2のタイムは上位陣と同等に走れていました。それだけになんとも悔やまれるレースになりました。
MAXフェスタのポイントを足したシリーズ最終の順位は僅か2.8ポイント差の2位でした。
相変わらず微妙なかすり方の僕は、あれだけ厳しい状況だったのにも関わらず、4位で終えられて、その結果、2.8ポイント差の2位って本当に神様は僕で遊ぶのが好きみたいです。
シリーズ2位は日本代表4人枠にはもちろん入っていますが、もともと「チャンピオンを獲得したら、世界戦に行こう。」と決めていたので、残念ですが、辞退する旨を栄光さんに伝えました。
なんでも、僕の枠は台湾のシリーズの上位選手に譲渡出来たらしいので、台湾の選手がイタリアに行けるらしいです。
でも、MAXフェスタはやはり面白いです。予選を3ヒート戦って、プレファイナルにファイナルと1セットのタイヤで戦うので、タイヤを労わりながら、ライバルともバトルをして、シャーシーセット、キャブレーション等、全てをファイナルに合わせこんで、そして誰がトップチェッカーを受けるのか?
これは出場してみないとその面白さ、難しさは伝わらないかもしれません。今回は最後の最後でダメでしたが、それでも大いに楽しめました。また来年も出たいと思います。
最後に、鈴鹿初開催となった今年のMAXフェスタ。栄光さんは大変だったかもしれませんが、僕は大成功だったと思います。栄光さんを始め、今回のMAXフェスタ開催に尽力してくださった多くの皆様、大変お疲れ様でした。これからもこの魅力溢れる素晴らしい大会を盛り上がて行って欲しいと思います。
ヤスダ
フェスティバルお疲れ様でした。
今回もたくさんお世話になりました。
初めてこんな上位でレースさせてもらいました。木曜日の時点では、正直どうなる事かと思っていましたが、ボスをはじめ、チームの皆さんのおかげでカートは素晴らしい状況でした。
しかし、今回のレースは勝てる状況にありましたが、上手くチャンスを生かせませんでした。レースが終わったこの数日間は、悔しさがとても込み上げています。しかし、この悔しさも普段では味わえないものですし、こんな悔しさが込み上げてきたのは初めてです。
改めてボスをはじめ、皆さんに感謝してます。
そしてボス、来年こそはグランドファイナル期待してます!。
ボスが現役でレースしてるからこそ、ここまで上位を走れたと思います。これからも応援してます。
長文失礼しました。