どうなんだろう?
- 2010/05/10 21:36
昨日のF-1はウエーバーが優勝しました。ベッテルとの一騎打ちかと思いましたが、結果はちょっと違っていて、序盤からウエーバーにベッテルがジリジリと引き離される展開でした。
ウエーバーはどちらかと言うと地味ですが、実力はハンパないですね。昨日も色々なドライバーのオンボード映像が写されましたが、ウエーバーの映像はあきらかに他のドライバーと違っていました。コーナーの進入から立ち上がりまでの中で、その違いが随所にあって、全員が飛びぬけた才能の持ち主が集まったF-1ですが、決まってるドライバーの映像はとても面白いです。
昨日の注目点の一つ目ですが、まず可夢偉君です。彼は頑張りましたが、スペインは抜きどころが少ないので、スタートでクピサとの接触が痛かったですね。でもアップデートされたマシンはかなり戦闘力が上がっていますので、他チームとの差が縮まったようです。
次の注目点ですが、メルセデスGPの二人です。ヨーロッパラウンド開幕戦とあって、各チームがアップデートされたマシンを持ち込みましたが、メルセデスはシューミーのみ速さの恩恵があったようです。ニコはかなり苦戦していたのは、今回のマシンがシューミーよりのマシンでニコちゃんはちょっと乗りづらかったのかもしれません。もしそうだとすると、皇帝シューマッハーはまたしてもメルセデスGPを自分中心のチームに変え始めたって事かもしれません。
シューマッハーの凄いところは、天才的なドライビングだけではなくて、セッティング能力やチーム内でイニシアチブを取る能力と沢山あります。過去を振り返ると、シューミーを予選にしろ決勝にしろチームメイトが上回る事は稀でした。それは、シューミーのドライビング技術が優れているだけではなくて、チームがシューミーよりになってしまっていたって事も大きいんです。
メルセデスGPとしては、ニコもシューミーも二人揃って速いのが理想のはずですが、今回のように連続して表彰台に上っていたニコが不振に陥って、その代わりにシューミーが速さを取り戻したのはどうなんでしょうね。次のモナコで、その事が顕著になるようだと、またシューミーがコース外でその辣腕を振るった結果かもしれません。恐るべしシューマッハーって感じでしょうか。
さて、ハミルトンは残り1周でフロントタイヤがバーストして、戦列を去りましたが、それは単なる不幸なトラブルだったのか?それともタイヤを酷使してしまったハミルトンの責任なのか?詳細は判りませんが、またしてもマクラーレンチーム内バトルはバトンに軍配が上がりました。その結果、バトンはランキングトップの座を守りました。ハミルトンにしてみると、ムキー!って感じで、一人で部屋に帰って暴れてそうですね。
F-1は長丁場ですので、残りのレース数を考えると、まだまだどうなるかまったく判りませんが、ハミルトンが頭を切り替えて、次が開幕戦みたいな気持ちで臨めないと、ますます泥沼に嵌って行ってしまいそうです。モータースポーツはメンタルスポーツです。どんなに逆境に立たされても、気持ちを強く持って、流れを引き寄せなければなりません。ハミルトンの真価が問われるシーズンかもしれませんね。
ここまでのレースは混戦でポイント差も僅かです。近代F-1では珍しいですが、現在の実力はレッドブルが一番だと思うので、バトンがどこまで食い下がるのか楽しみですね。
来週はモナコです。シューマッハーの復活が本物なら、得意のモナコで何かをやってくれるかもしれません。楽しみです♪
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