噛み合わない週末
- 2015/05/28 15:00
先週末はスズカ選手権がありました。チームからは僕とマスダ君、それに当日入りの強行軍で参加したヤスダ君の3人が参戦しました。
まずヤスダ君ですが、現状として、シャーシーの状態が思わしくなく、厳しい状況が続いていますが、今年は受験生と言う事もあり、まったくレースをしないよりは、体を慣らす程度に参戦するスタンスであるために、厳しい状況のままの参戦です。さらに今回は当日入りのぶっつけ本番なので、公式5分のタイトラ5分で、そこそこのキャブレーションとそこそこのシャーシセット模索しなければ、なりません。
しかし、意外にそこそこでは走れました。タイトラはA組の20位です。トップとは1秒のビハインドです。予選までに考えられるセット変更を施してグリッドに着きます。
20番スタートのヤスダ君は、なんとか14位まで上がらないと、敗者復活戦行きとなってしまいます。
予選がスタートして、緊張からか、バットスタートのヤスダ君は2コーナーを立ち上がって来た時には、最後尾に落ちていましたが、そこから徐々に抜いて上がって、ファイナルラップを15位で通過します。
見守る僕たちは「あと1台!」と応援にも力が入ります。
自分の順位が解っていたのかは分かりませんが、なんとかヘアピンで抜いて14位に上がって、フィニッシュラインを通過することが出来ました。
予選のラップタイムはトップグループのコンマ3秒落ちまで詰めることが出来ました。これは彼のシャーシーの状態を考えると、かなり頑張ったタイムと思われます。
そして、決勝ですが、今度も超が付くバットスタートでまたしても最後尾です。その後、少しずつ抜いて上がりましたが、重くなった決勝の路面では、よい状況では走れなくて、結果は26位でした。
今回はキャブレーションが状況に合っていたので、なんとか食い下がれました。次回も細かくテストをして、少しでも上位を目指してほしいと思います。
次にマスダ君ですが、決勝用のエンジンを土曜日に失って、2番基でのレースになってしまいます。
その2番基もライフ的に、かなりいっぱいいっぱいでスピードがありません。
彼もまた、厳しい状況での参戦になってしまいましたが、これもレースですので、与えられた環境で頑張るしかありません。
まずは、タイトラです。エントリー台数33台ですので、タイトラは重要です。しかし、いきなり躓いて26位です。
予選も振るわずに、23位フィニッシュと、なかなか上位進出は厳しそうです。
そして、決勝ですが、基本的に持ちタイムが悪すぎて、良い状況では走れることはなく、20位で終了です。
今回は、コース入りの段階から、予定が二転三転して、悪い方向への選択が重なって、その悪い流れを断ち切れないままレースが終了してしまった感じです。次回の教訓にして欲しいと思います。
最後に僕ですが、今年の僕を苦しめていた新型EVOエンジンのパーツに不具合がある事が確定したらしく、今回のスズカから暫定処置として旧型パーツが使用可能となったので、ひとまずは、ヤバい症状からは解放されました。
その甲斐あって週末を通じて、タイム的には上位の速い若手に、大きく離されることなく、走れていました。
しかし、新型パーツで今まで走っていたこともあって、タイムはまずまずでも、レースで必要な戦闘力では、一歩も二歩も足りない感じです。
これを、なんとかしたいと思いつくセットを試しましたが、どれも決まらずに、結局は、「もう一歩セッティング」でレースに臨むことになりました。
タイトラが始まって、コースインと共に、シャーシー的に厳しい事が解り、フロントタイヤの摩耗を意識して、早々にピットに戻りました。
僕のアタックが完結した時には、トップとコンマ2秒程だったので、なんとかシングルグリッドは確保出来たと思い、予選、決勝のために、ピットに戻ったのですが、意外なことに、タイム差は僅かで、コンマ1秒に大勢が犇めいていて、僕のグリッドは14位になってしまいます。
ちょっと予想外でしたが、シャーシーの方向性は見えたので、良さそうなセットで予選に向かいます。
しかし、オープニングラップのS字で、後方のドライバーに追突されて、スピンを喫して、最後尾まで落ちてしまいます。
その後また、抜いて上がりましたが、18位までで終了です。
思っていた通りに単独でのタイムは遅くなくて、スタート位置さえ悪くなければ、トップ争いに加われるタイムです。
決勝に向けて、ポジションも悪いこともあり、シャーシーセットで少しテスト的な事を施して、グリッドに着きます。
そして、決勝がスタートして、今度は2コーナーで、前の接触を避けて、またしても最後尾です。
そこからまた抜いて上がりましたが、今度は最終コーナーで激しく追突されて、今日、何度目かの最後尾に逆戻りです。
最後は、また少し抜いて、結局は20位でフィニッシュです。
テストと思って施した仕様は、ちょっとやりすぎて、序盤が苦し過ぎました。マッドクロックで、初めてのスズカだったので、データ取りと思って、今回は色々と試しました。良い勉強になりました。
しかし、鈴鹿は相変わらずに接触をしても、何もお咎めなしです。参加者のモラルの問題でもありますが、やはり危険な行為にはペナルティを課さなければ、参加者の安全は確保出来ないと思います。
今回も、怪我をしたドライバーさんがいたようですが、平均アベレージが高いスズカサーキットなので、大きな事故を未然に防ぐ意味でも、毅然とした対応で、ジャッジしてもらいたいと思います。
あとは、参加するドライバーが意識を高くもって、接触や事故のないレースを全員が目指してほしいと思います。周りのドライバーから「あいつ、いつも危ないことをするよな。」とか「あんなヤツ出なければ良いのにな。」等、思われているとしたら、悲しいはずなので、周囲のドライバーに一目置いてもらえるような、クリーンなドライバーを目指してほしいと思います。
しかし、5月のレースはしょぼかった、決定的にダメダメなレースではなくて、状況がちょっと違えば、全然違った結果になったと思うので、物事が噛み合わないと、こんなにも結果が悪くなるんだなと、改めて思いました。次のレースまでにしっかりとテストをして、どんな状況でも、対応出来るようにして行きたいと思います。
今週末は瑞浪SLシリーズです。5月最後のレースなので、終わり良ければ。。。になるように頑張って欲しいと思います。
ヤスダ
お疲れさまでした。
今回、当日入りで厳しい状況でしたが色々とサポート頂き、本当にありがとうございました。
予選、決勝共にスタートが決められなかったことが悔しいです。
そしてまた、予選落ちギリギリのラインを走っていたので次戦は余裕で予選を通過できるように頑張ります!。
次戦も宜しくお願いいたします。