第2ステップ
- 2014/05/23 13:48
グレンブルーチームの中で、瑞浪を中心にレース活動をしている、いわゆる「瑞浪組」は、ほとんどのドライバーさんが、レース初心者さんです。
瑞浪に練習に行って、前年のチャンピオンさんとか、前回優勝のドライバーさんのタイムを測ったりしていると、そのタイム差に愕然としたりしながら、いつかはあんな風に速いタイムが出せるように頑張ろうとか思います。
練習していると、タイムはどんどんと速くなります。あんなに異次元だった速いドライバーに付いて行けたり出来るようになると、「レースでも、前のほうで戦えるかも?」と淡い期待を抱いたりします。
でも、実際にはレース当日に良いパフォーマンスを発揮するのは簡単ではなくて、練習路面では差が出ない些細なことがレース路面では決定的な差になったりします。
当たり前ですが、初めて瑞浪を走った時は、周りのドライバーよりも相当遅かった事を考えると、レース路面を一度か二度、経験したくらいでは、適応できなくても仕方のないことです。
さらにパッシングなんかも、簡単には会得出来ない技術です。
よく耳にするのは、「思い切って行け!」だとか、「多少の無理は仕方がない。」等々ですが、これはちょっと間違いです。
本来のパッシングとは、しっかりとそのメカニズムを把握していれば、ほとんどリスクを背負う事なく、綺麗に抜けます。
パッシングのメカニズムは、グレンブルーチーム員なら、僕から手解きを受けているはずですが、教えられたからすぐに出来ると言う訳ではありません。
何回もトライして、メカニズム通りにインに入れれば、驚くほどスムーズに抜けることに気がつくはずです。
残念ながら、全日本選手権やMAXのレースのような上級カテゴリーに参加しているドライバーでも、このメカニズムを理解していなくて、とても及第点を挙がられないパッシングを敢行するドライバーが本当に多いです。
その結果が酷い接触になったり、一緒に失速して、前のドライバーとのギャップが大きく開いたりと、ダメダメな結果になったりしています。
チームのみんなには、そんな動画なんかを一緒に見ながら、どこがダメなのか?どうすれば良かったのかを解説したりしているので、頭では理解出来ている人も多いです。
あとは、実践あるのみで、100パーセントのパッシングをみんなで会得して欲しいと思います。
難しいレース路面や難しい100パーセントのパッシング。これらを習得するのが第2ステップです。
スピードはかなり上がってきている瑞浪組の次なる課題です。
やはり、レース当日に速くなければ優勝は難しいですし、トラブル等で後方に沈んでも、あっという間に上位に返り咲いてこれるようじゃないと、シリーズチャンピオンは獲れません。
速くて、強くて、上手いドライバーになって欲しいので、是非、これからも高いレベルを目指して下さい。
瑞浪組の成長株のヤスダ君は今週末の鈴鹿に初挑戦します。初めての鈴鹿参戦はエントリー台数58台の大激戦です。結果を求めるのは酷ですが、デビジョン1に残ることがもし出来れば、彼にとっては物凄く濃密なお勉強が出来ると思います。是非、集中した週末を過ごして欲しいと思います。
ヤスダ
KFのゴムの載った路面、どんな感じなのか予想もつきません。
瑞浪より、走行回数も少ないので、どこを走ろうか?など
車両は、どうなのか?って事をいつも以上に考え、集中していきたいです。
結果はどうあれ、何かを得られる様にできたら良いと思ってます。
しかし…。楽しみで仕方がありません!!…