ピレリタイヤ
- 2012/05/22 08:18
今年のF-1は、5戦終了して、ウイナーが5人。さらにチームも全て違うって事になっています。
これは、各チーム、ドライバーのパフォーマンスがとても僅差って事で、そう言った意味では、見ていて面白いと思います。
この原因のひとつにピレリタイヤが挙げられています。
タイヤがブリジストンだった頃には、ありえなかった事ですが、ピレリになって、タイヤを相当、労わらなければならなくて、ドライビングもチーム戦略もタイヤのご機嫌を伺いながらとなっています。
その結果、予選でQ3に進んでも、タイヤを温存するために、タイムアタックしないドライバーも出ています。
ピレリは「今年のF-1を面白くしているのは、自分達の作る、ピレリタイヤだ!」みたいなことを言っています。
これは、かなり難しい問題ですが、僕は流石にちょっと、タイヤが短命過ぎるような気がします。僕が昔、出場していた全日本FSAクラスはタイヤがスペシャルタイヤだったので、事前にタイヤテストをして、自分専用のタイヤでレースを戦いました。
この自分専用って所が面白くて、同じブリヂストンドライバーでも、違ったタイヤを使ったりします。
タイムが出るタイヤは寿命が短くて、タイヤ交換が出来ないカートレースは最後まで、1セットで戦う事から(1本のみ交換出来ます。)タイムと寿命のバランスはとても悩んだものです。タイヤを労わりながら、速く走る難しさは相当なものですが、そのバランスが取れたドライバーが優勝したりするので、みんな必死にテストしました。(テストで間違ったタイヤを選択すると、気持ち良い位、下位を独走したりします。)
そんな事を考えると、せめて、予選くらいは、各ドライバーの全力アタックが見たいと思います。
カートレースでもそうですが、レースで優勝するのとタイムトライアルでポールポジションを獲るのは別の面白さがあります。
レースは優勝するのが、最終目的ですが、タイトラはタイトラで、「誰が単純に一番速いんだ?」みたいな部分で、とても興味深いです。
だから、優勝はもちろん、気持ち良いですが、ポール獲得もまた、別の気持ち良さがあります。(じじいになった僕は、昔と違い、タイトラでも、タイヤを労わる走りが抜けなくて、あまりポールは獲れません。)
でも、5戦が終わって、5人のウイナーは良い事だと思います。だから、ピレリには、もう少しだけタイヤの性能を挙げてもらって、タイヤを持たせる事だけが優勝する絶対条件の現状のF-1から、抜け出てもらいたいと思います。
さて、今週末はモナコです。カムイ君のザウバーはストレートがあまり速くないので、モナコはある意味、チャンスです。(昨年も5位入賞でしたね。)
昨年よりも上位チームとの差が少ないので、今年はさらに上を目指してもらって、是非、表彰台に上がってもらいたいですね。
ドライバーズサーキットのモナコで日本人が表彰台に上ったら、やっと、「日本人も速い奴は速いかも?」と世界に認めてもらえるかもしれません。
6戦目のウイナーは誰か?と共に、カムイ君の活躍を楽しみにしています。
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