スペシャリスト
- 2011/10/19 22:58
最近、体操競技の世界選手権がありましたが、日本のエース内村選手が3連覇を達成して、話題になりましたね。
内村選手の凄いところは、得意の床運動で金メダルを獲って、得意ではない、鉄棒でも銅メダルを獲った事なのですが、種目別の場合は、その種目のスペシャリスト達の争いなので、床のスペシャリストである、内村選手が鉄棒でメダルを獲ってしまったら、鉄棒のスペシャリスト達はメンツ丸つぶれって事ですよね。
内村選手の凄いところパート2としては、着地がピタリと止まる所だと思います。床はもちろんですが、跳馬や鉄棒など、難しい着地を、ほとんど、ピタリと止めるのは、素人の僕は体操の醍醐味に思えます。
本当は難度の高い技を沢山入れた方が、総合点では高くなるのですが、素人目には、難度の高い技、低い技が解らないので、着地でピタリと止まると、「おぉ~!凄い!これは金メダルだろ!」とか思っちゃいます。
そして、内村選手の凄いところパート3は空中での体の綺麗さですね。
内村選手が技を繰り出したときの姿勢が足の先まで、真っ直ぐ伸びていて、静止画で比べると、他の外人選手よりも、あきらかに綺麗なんですよね。これは内村選手の筋力の強さによるものらしいのですが、筋力で外人選手を上回る日本人って、とても素晴らしいと思います。
ここで、面白いデータがあるのですが、その超人的な内村選手の筋力なんですが、なんと!握力が40キロちょっとしか、無いんです。
体操競技はあまり握力を使わないらしいのですが、体を鍛えているうちに、勝手に握力も付いちゃいそうだと思いませんか?大人の男で40キロちょっとって、逆に弱いくらいではないでしょうか。あんなにマッチョで何故そんな事になるのかが、とても興味深いと思いました。
推測するに、筋力を鍛える時に、体操のために使う筋肉だけを効率良く鍛えた結果、握力を司る筋肉まで、体操のための筋肉に変化してしまっているのかもしれませんね。そうでもないと、いくらなんでも、40キロちょっとは弱すぎますよね。
自分の体を科学的にとことん知って、そして体操に必要な部分だけを本当に効率良く鍛え抜いているからこそ、世界の頂点に立てるんですね。
さらに、それを支えるトレーナーさんも一流で、的確なアドバイスとカリキュラムで、現在の内村選手が出来たんでしょうね。
スペシャリストって何の世界にもいるんですね。僕も一から鍛えなおせば、あと5年くらい走れるのだろうか?(まあ、無理だと思いますが。。。。)
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