鈴鹿決勝
- 2011/08/15 22:50
昨日の鈴鹿も3日間連続で暑い一日でした。
朝のタイトラはマコちゃんとヤマシタさんのクラスからで、結果はマコちゃんが2位でヤマシタさんが6位です。
マコちゃんは昨年のチャンピオンですので、タイトラで上位獲得はもはや順当って感じですが、頑張ったのはヤマシタさんです。
還暦を目前に控えたヤマシタさんは、土曜日に良いセットが見つかって、今までの課題だった、タイトラでもマコちゃんにコンマ1秒ちょっとに詰め寄っています。
予選がスタートして、マコちゃんがトップでフィニッシュします。これで決勝のポールポジションを獲得して、3ポイントをシリーズポイントに積み上げます。
ヤマシタさんは8位と順位を下げますが、調子を落とした訳ではないので、決勝で巻き返してもらいたいところです。
そして、いよいよ決勝です。マコちゃんは、序盤にかなり逃げるのですが、暑い気温と重たい路面にペースが鈍り始めて、後続に追いつかれてしまい、一時は5位まで落ちてしまいます。
しかし、そこからまた盛り返して、3位でファイナルラップに突入して、さらに上位を狙いますが、チャンスは訪れずに、そのままゴールでした。結果、ランキングでは2位のままです。
ヤマシタさんは、序盤のタイムが上がらずに、順位をかなり下げてしまいますが、中盤からはペースをアップして、次々に抜いて上がって、最後は10位でフィニッシュです。
後半のペースを序盤から出せると良かったのですが、セット的に後半重視に向き過ぎていたようです。
次に、ナオさんとオオキ君のクラスです。まずはナオさんのタイトラは、走りに精彩を欠いていて、昨日のトラブルを引きずってしまっているのか、A組の13位と厳しい位置です。
それに対して、前日から大変身したのが、オオキ君で、スリップを狙ったアタックが決まった瞬間に、リーダーボードのトップにオオキ君のゼッケンが点灯します。コンクリートウオールで見ていた僕達はあまりの変身ぶりに、思いっきり、どよめいちゃいました。
オオキ君は集団の先頭に出てしまって、これ以上のタイムアップは望めそうになかったですし、そのまま走らせると、後ろのドライバーにスリップを使われるだけなので、すぐにピットに入れる指示を出しました。
その後、タイトラが終了するまでに3位まで落ちますが、彼のここまでの戦歴を考えると、大健闘の3位だと思います。
参加台数50台の夏の鈴鹿は各地の猛者が集まっています。スポットで参戦したオオキ君の走りは素晴らしいものでした。
予選がスタートして、まず、ナオさんのエンジンが掛かりません。原因は解っていて、掛からないと言うよりも掛けづらいエンジンを掛けられなかっただけなのですが、そのままリタイヤで敗者復活戦行きになります。
一方、期待のオオキ君はあきらかに、自分よりも実力が上のドライバーに囲まれて、さぞや、大苦戦と思われましたが、意外にもスタートして、順位を2位に上げる好走を見せます。
しかし、レースが落ち着くと、レース巧者の上位陣に少しずつ抜かれますが、それでも良いバトルをしています。結果は、5位とまだまだ上位で踏ん張っています。
決勝出場を掛けた敗者復活戦にナオさんが出場します。しかし、僅か6周で15台くらい抜かないと、決勝には残れません。でも、いつものナオさんなら、なんとかなるかもしれないとみんなが思っていたのですが、スタートしてすぐにアクセルが開かなくなるトラブルが出て、最後は自分でピットに向かい、またしてもリタイヤと本当に、実力の欠片も出す事なく、ナオさんの夏の鈴鹿は終わってしまいました。今頃は、どんよりとしている頃だと思いますが、ナオさんの最大の弱点がまともに出てしまったレースでした。次のレースに期待したいと思います。
そして、大注目のオオキ君の決勝です。スタートで順位を下げますが、大混戦の中で一気に下がりかねない中、今回のオオキ君は本当に成長を見せます。
オオキ君のバトルの相手は、昨年のチャンピオンとかランキング2位の人とかですので、格上の相手に一歩も引かずに、何年もその位置で走っているかのように完全にトップグループの一人としてガッツリとバトルしています。
予選ではもう一歩、パッシングが決まりませんでしたが、決勝ではそれも開眼したようで、綺麗に抜いて行きます。見応えのあるバトルで、8位集団のトップに立って、ファイナルラップに突入します。
ヘアピンまでは抜かれる間合いはありませんでしたが、現在、フォーミュラーにステップアップして、タイトルを獲得しまくっているドライバーにかなり、リスキーに入られて、バランスを崩して、最終コーナーまでに一気に順位を落としてしまいます。クリーンなドライバーなので、危険なパッシングではありませんでしたが、彼くらいの実力者にあれだけ厳しいレースをさせたのはオオキ君が手強かったからだと思います。
最終結果は、13位でしたが、その順位以上の内容だったと思います。
さて、ナオさん同様に忘れてしまいたいのは僕のレースも同じで、比較的、良いセクションも多かった週末を終えて、周りのドライバーさんからも、「まだまだ十分に、トップグループで走れるんですね。」とか言われて、自分でも、「なんだか、そんなに負けていないかも?」なんて思いながら、タイトラに向かいます。
しかし、タイトラはA組の14位と、いきなり厳しいスタートです。原因は、色々とあるのですが、どれも些細なもので、トップとコンマ4秒ちょっと負けてしまいます。
レベルが高く、参加台数も多い、激戦の鈴鹿ですから、ちょっとした失敗でこんな感じになってしまいます。
気を取り直して、予選で挽回するしかないのですが、予選でも4~5台くらい抜いたところで、混戦の中でアウトに押し出されてしまいます。失った順位をまた取り戻し始めますが、今度は1コーナーで抜きに行って、抜いたドライバーのさらに前のドライバーの動きを読み間違えて、危なく追突する形になって、回避してハーフスピンを喫してしまいます。
これで致命的に順位を落として、その後、抜けるだけは抜きましたが、ブロックが厳しいドライバーも多くて、15位フィニッシュと予選通過まであと一人でしたが、残念な敗者復活戦に回ります。
敗者復活戦の先頭に立ってレースを走りますが、2位の選手とバトルになって、まずは決勝に進出する事が大事なので、おとなしく譲って、2位フィニッシュとなります。
決勝は30番手からの追い上げです。良い流れに乗れない事も問題ですが、混戦の中で水温が上がる事も問題で、周りのドライバーさんに聞いても僕の水温は特別、高いようで、もっと水温対策を施さなければならなかったようです。
そんな不安材料を抱えながらですが、それでも出来る限りのジャンプアップをするつもりで、決勝に臨みます。
シグナルブラックアウトでいよいよ決勝がスタートします。
いつものように、1コーナーで数台を抜いて、2コーナーでさらに抜きますが、立ち上がりの部分で多重クラッシュが発生していて、笑えるくらいの全面通行止めになっていました。
僕も急減速でほとんど止まりそうな速度まで落としますが、ゆっくりと接触して、その後、再スタートしますが、当然のように大幅な遅れで、なんとか最後尾に追いついて、またしても抜いて行きます。しかし、誰かの後ろに付くと、急激に水温が上昇してしまい、重く走らなくなったエンジンと格闘しながら、結局は25位でフィニッシュです。
やっぱりMAXは面白いです。しかし、難しい。またちょっと解った事もありましたし、謎な部分もありました。水冷でありながら、この夏の時期は完全にラジエターがプワー過ぎて、話になりません。
これはロータックス社のコストダウンのためなのか、それとも、より難しくするためなのか解りませんが、間違いなく水冷ってところと排気バルブ、それとデロルトのキャブレターって事が複雑にリンクしていて、摩訶不思議なエンジンになっています。全ての謎を解き明かして、方程式のように答えを導き出せるような日が来るだろうか?と思えるMAXエンジンです。
今回のレース結果は良いとは言えませんでしたが、金曜日、土曜日と、現在のMAXクラスのトップドライバーと互角に走れて十分に楽しめました。また機会があったら出場したいと思います。
さて、今回の鈴鹿で一番の事件はオオキ君の変身です。若いドライバーはきっかけを掴めれば、一気に伸びます。前回の鈴鹿でもちょっと変身しましたが、今回のほうが大変身でした。ここからのオオキ君のレースはかなり楽しめるのではないでしょうか?次のレースが待ち遠しいですね♪
ボス猿
昨日の深夜にアップしたのですが、大活躍のオオキ君の決勝内容が抜けてしまっていました。最初にアップしたものを載せなおしましたので、すでに前の内容を読まれた方は「あれ、あれ?」と思われたと思います。オオキ君の決勝が入っているものに、今は変更されています。申し訳ありませんでした。