反省とお詫び。
- 2010/12/14 07:37
今回の白糸3時間耐久に参加されたみなさんには気まずい終わり方になってしまった事とレギュレーションの変更等が事前に徹底されていなくて、当日に戸惑う形になった事も慎んでお詫び申し上げます。
何人かの方からお怒りのコメントを頂きましたので、内容を説明させて頂きます。
まず、みなさんが戸惑われた点の多くは、今までのレギュレーションを徹底させてもらった事にあって、レギュレーションの大きな変更点と呼べるものは、ガソリンの配布と給油方法の変更のみと理解しております。夏の耐久までは持ち込みのガソリンを各自使用していたいました。それと一般的な給油ポンプを主催者側で支給していたものを、給油はポンプを使わなくても良いと変更しました。
この2点は初めての試みだったので、当日に多少の混乱を招いてしまいました。
次に、カメラマンに付いて「スパイ疑惑」がありましたが、この女性は通常に当社ホームページのギャラリーの写真を撮影していたに過ぎず、もし、一部のチームのノウハウを盗むためにとすると、パドック内は自由にみなさんが見て歩ける白糸ですので、撮影しなくても見えるのではないでしょうか?
次に、白糸のパドックでの調理に関しては、今回、何故出来なかったのかは申し訳ありませんが、私の指示ではありませんので、解りかねます。白糸スピードランドさんの方で、禁止されたのかもしれません。元々はパドックでの火気使用は禁止されていたはずですので、一部のチームに黙認と言う形を採っていたのが他のチームからクレームとして、白糸さんに入ったのかもしれませんね。
次に、グレンブルチームの16号車は車検を違反無く通過しています。
当社がメンテナンスした他のチームのエンジンが車検失格になった点ですが、これはかなり昔にメンテナンスさせて頂いたもので、今回、使用したのがこのエンジンとは車検でエンジンを開けるまで私は知りませんでした。「エンジンは何処でメンテナンスされていますか?」との私の質問に「グレンブルーさんです。」と言われた時にはびっくりしました。このチームのエンジンはヘッドガスケットがつぶれて薄くなってしまっていた点とプラグ加工を施していた点での失格となりました。
ご存知のようにKTエンジンのヘッドガスケットは長時間使用すると、薄くなってしまいます。そのためにレース直前に新しいヘッドガスケットを交換する方が多いです。またプラグの加工ですが、このチームはかなりのブランクがあって、以前に出場した頃には規制が無かった部分ですので、プラグもそのまま使用したようです。急遽、参戦が決定した事で準備と用意が間に合わなかったのが原因で、私のアドバイス不足でした。昨日、このチームのドライバーさんを訪ねさせて頂いて、アドバイス不足をお詫びさせて頂きました。
あと、車検終了時にドライバーのみの計量をした点ですが、これは不正を暴くための配慮です。「それが解っていたら違うドライバーを最後のドライバーにしたのに。」とのご指摘がありましたが、最後のドライバーだけが朝の計量時のウエイトを確保していれば良いのではありません。3時間の長丁場ですから、全ての参加ドライバーが朝の計量時のウエイトを守ってもらわなければなりません。今回の違反ドライバーのように朝の計量で何らかの形でウエイトを所持して計量を受けて、その後の走行でそれを外して走る事はあきらかな違反です。それを見つけるために最終のドライバー計量を行いました。これは抜き打ちで行わなければなりませんので告知しませんでした。この件はドライバーもしくはチームがレギュレーション違反をするつもりで朝の計量に臨んだのですから、「悪意のある違反」と言われても仕方ないのではないでしょうか?
次にピット回数を確認するスタッフが犬を傍らに置いていた点に付いては、ご指摘の通りで、不快に思われた方もいたと思いますので、お詫びさせて頂きます。申し訳ありませんでした。
最後になりますが、今回のもろもろの変更点ですが、一番みなさんが戸惑われたのは、車検ではなかったかと思います。本来、車検はレース後に行われるのが通常ですが、まさしく「草レース」のスタンスだった白糸レースは車検も事実上は無い状態でした。したがってエンジンやガソリンに違反している参加者がいるかもしれないと言う疑念の中でのレースでした。
私としては、いくら「草レース」であってもまじめに違反なく参加してくれているドライバーさんがいるのに違反者がいるとしたらそれはやはりつまらないものですし、まじめに参加してくれている参加者に申し訳ないと思いました。
車検を実施するのはレギュレーションの変更ではありません。違反の無いエンジンであれば、何も問題はありません。しかし、前述した中にあるように、以前は違反じゃなかった点とか、以前は使用出来たヤマハパーツが年式で使用不可になっていたりするので、その点は、エントリーをお受けする以前に、エントラントさん、もしくは担当メカニックさんにお伝えしてありますし、また私がカートを確認させてもらって相違点を指摘させてももらいました。その上でのエントリー受理ですので、突然の変更との解釈はちょっと違うのではないでしょうか?
「事実上、車検の無い白糸は他のコースでは使用出来ないチューナップエンジンも暴かれないのだから使える。」となってしまったら
それでなくても参加者の少なくなっている状況で白糸シリーズにとって不利益にしかならないと思ったので、通常の車検をやる事にしました。
以前にも違反エンジンが横行した時には車検を実施して、悪意のある違反者には失格とさせてもらいました。
「せっかく楽しかった草レースをつまらないものにしてしまった。」とのご指摘も解ります。私ももっと良い解決方法があったのかもと反省しています。スマートなやり方にならなかった点はお詫びしますが、やはり楽しい草レースと言うのは、参加者のレベルが高すぎたりしないだとか、ちょっと古いカートでもなんとかトップ争いが出来るとかであって、エンジンやガソリン、タイヤなんかを違反しまくりでもお咎めなしとは違うと思っています。
もう一度、楽しい草レースに戻すための最終戦でした。私のレース運営のまずさで不快な想いをされた方には改めてお詫び申し上げます。
TONO
当日参加していたチームの者です。中心的な立場にいた者ですが、当日のレギュレーション及び参加規約については塚本さんの考えも良く理解できますので、次回からは文書にした参加規約の作成をお願いします。私はバイク関係のレース経験が長いのですが、筑波・TI・モテギ・那須スピードランド・西仙台ハイランドウェイいづれの草レースともに参加申込みの書類と同時に規約が文書で示されていました。今回グレンブルーに都合の良いようにという誤解を招いたのもそういった背景だと思います。また私の過去の経験では厳しすぎる規約のため、私自身参加できなかったレース(もて耐やB.O.T)もありそういったレースは現在参加者も少なく草レースとして維持が困難になっています。今までのグレンさんのレースが子供達の育成とカムバックオジサン達が楽しめるレースだっただけに今回の運営はがっかりです。我々のチームに塚本さんの規約に合わなかったことも理解しますが、我々のチームは本選ではメカ登録者・ドライバー以外は1人もピットレーンには立ち入っていません。グレンさんのチームの人達の人垣で私はほとんど自分のチームの走行が見れませんでした。(証拠の写真もあります)人に厳しく開催するのであれば自分のチームもどうにかして下さい。草レースを愛する者の苦言です。今回のコメントも事後の言い訳に聞こえます。