ニューシャーシー
- 2010/08/22 19:30
現在、マラネロシャーシーには4タイプのモデルがあります。僕は最近、ニューシャーシーを投入したのですが、そのモデルはRS-9です。
その前に乗っていたモデルは通称フォレシャーシーで、これはRS-7を軽量化した特別モデルです。骨格のレイアウトはRS-7なのですが、各部の軽量化によって、乗り味はちょっと違います。
このフォレシャーシーは鈴鹿のワールドカップでダビデ・フォレ選手がマラネロワークスとして来日し、見事に優勝したマシンを僕が譲り受けてきた優れものです。
フォレ選手は優勝直後にそそくさと持って行こうとするグレンブルー陣営に対して、とても名残惜しそうにシャーシーにキスしていました。(流石はイタリア人です。)
そのお宝のようなカートも僕が乗った事ですっかり価値が下がってしまいました。かなりのレースを出場しましたが、ここでお役御免となって、新しいカートにバトンタッチです。
現在の4モデルから何故、RS-9を選んだのかは、そんなに深い意味はありません。RS7には長く乗りましたし、RS-8は持っていたので、RS-9かRS-10にしようと思っていました。
そして、親分に在庫を確認したところ、たまたまRS-10が欠品していたので、RS-9になりました。
RS-10はチーム員で乗っている人がいますが、RS-9はいません。それも面白いかなとも思いました。
そして、RS-9で先日の鈴鹿に出場して、結果は前にもこのブログに書いたように、決勝日に失速して、予選は通ったものの最終順位は16位で終了となりました。16位はとても不本意でしたが、タイム的にはそんなに負けていませんでした。ですが、そのちょっとのビハインドが厳しい時もあったり、そうでも無いときもあったりします。やはり出来るだけ、パフォーマンスでも負けない仕様で臨みたいのが本音ですね。
レースですから、色々な要素が絡み合っていて、一概に言えないのですが、シャーシーはなかなか良さそうな感覚でした。100パーセントの動きまでは煮詰め切れませんでしたが、十分に戦闘力がありました。次回までにテストを重ねて、100パーセントに近づけたいと思っています。
さて、マラネロの4タイプのモデルは各々、持ち味があって、その持ち味を活かしつつ、不得意な部分をどうやって、タイム落ちのない状態に持っていくかが難しいところです。
僕のRS-9もRS-7に比べると、初期のフロントの入りは悪くて、でも旋回中の安定度は悪くない、そして蹴りだしも良い。
マラネロの持ち味はコーナー脱出の蹴りだしですが、それだけでは困るので、コーナーの入り口から旋回中のタイムを上げて行くためにシートポジションや細かいセット変更で模索して行きます。
今回、僕のシャーシーが100パーセントじゃなかった部分はこの入りと安定度のバランスが取れるところがなくて、どっちつかずのセットとなりました。変更していったシートポジションの方向性は合っていたので、もう少し、その度合いを強めた位置を試していこうと思っています。
今後、僕以外のチーム員がRS-9をチョイスした時に、迷わずに一発で良いセットでスタート出来るようにしたいと思います。
エンジンの速い仕様を模索するのも難しいですが、シャーシーもまた難しいですね。現在の鈴鹿の上位陣はとても僅差で争っています。タイトラもコンマ1秒で10台近くがひしめいていますので、コンマ1秒を何かで得る事が出来るかはとても大きなマージンとなります。長い鈴鹿のコースでコンマ1ですから、拾えそうな気がしませんか?それには細かいテストを繰り返すしかありません。地道な努力無くしては、良い結果は難しいって事ですね。
シャーシーもエンジンももっと煮詰めて、ちょっとでもスピードを上げたいと思います。やはり鈴鹿合宿です♪
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