ますます面白いF-1
- 2010/07/26 11:14
昨日のF-1はフェラーリが復活して、久しぶりのワンツーフィニッシュでしたね。コース自体がフェラーリ向きだったのもありますが、ライバルチームにパフォーマンスで負けていたのをかなり挽回して来たのではないでしょうか。
こうなると、レッドブルとマクラーレンの争いだった今年のF-1にフェラーリも真っ向勝負出来ることになって、ますますシリーズは混沌として、最後まで誰が勝つのか解らないような面白いレースになりますね。
フェラーリはマッサが久しぶりのトップを快走していたのに、途中でアロンソの追撃にあって、あっさりとトップの座を明け渡した事から、禁止されているチームオーダー疑惑が持ち上がり、すでに罰金も科せられて、さらに懲罰の可能性もあるみたいです。
マッサが抜かれる直前にチームラジオで担当エンジニアから、アロンソのペースが速い事を知らされたマッサですが、担当エンジニアの言い方もあからさまだったし、マッサの譲り方もかなり堂々と譲っちゃったので、こんな問題になりました。
ちょっと頭が悪い感じですね。直接的な言葉でのチームオーダーは他のチームもしませんが、結果的にチームオーダーを感じさせる事は他チームでもあるのに、天下のフェラーリが戦略として、やるにはお粗末なやり方だったと思います。
あんなに、解りやすい言い方じゃなくて、チーム内でサインみたいに決めておけば良いだけの事ですよね。「チームメイトが猛追してきている、バトルになったら負けちゃいそうだけど頑張れ!」みたいな内容だと決して、譲れ!には聞こえないはずです。キーワードは「猛追」でも良いですし、「負けちゃいそう」でも良いわけなので、最高峰のF-1で、さらにトップチームのファラーリがやるにはダサ過ぎですね。
さて、可夢偉君は11位と惜しくもポイントを獲得出来ませんでしたね。ペトロフに抜かれなければと思いましたが、格上のルノーのマシン相手ですので、仕方ありません。
でも、スタートでかなりの確立で順位を上げる可夢偉君はやはり素晴らしいですね。このスタートの混雑でポジションを守ったり、上げたり出来るドライバーはその部分の技術が高いって事です。
カートレースでもそうですね。鈴鹿の1~2コーナーはかなりデンジャラスなコーナーでスタート直後はそこに3列もしくは4列で雪崩れ込んで行く訳です。スタート直後だからタイヤのグリップも低いので、思ったようにマシンをコントロール出来ないドライバーがその中に多数混ざるんだから、接触の危険は高いですね。
それでも、順位を上げれるドライバーは上げれるし、接触でストップするドライバーもいます。この差は運だけではありません。
場数も影響しますが、やはり技術です。この混雑を有利に回避する技術はやはりレースでしか学べません。僕がレースに出ないで、ひたすら良いタイムが出るまで練習している方達に「レースはレースでしか勉強出来ないことが沢山あって、それが解るだけでもレースに出る価値はある。」と説明してもなかなか理解してもらえなくて、「もっと練習してタイムが出てから。。。。l」となってしまうんですよね。
また、すでにレースには出ているけれど、今よりもレベルの高いコースに誘うと、「自分はまだまだだから、鈴鹿は。。。。」なんて言っている人もまったく同じです。
鈴鹿には鈴鹿のバトルがあって、それはやはり練習だけでは解りません。色々な経験が必要で、未経験な人にはそれが解らなくて、どうしても、理解出来ないんですよね。結局、回り道で自分が速くなるための障害にしかなっていないって事がどうにかして、伝わると良いんですけど、なかなか上手く行きません。(あんまり言うと敬遠されちゃうので、そのが困りもんです。)
レースで強い気持ちでパッシングに行けて、スタートの混雑にも素早く最良のラインを見つかられる。展開も作れて、タイヤマネージメントも出来る。セットの方向性も導き出せて、乗りづらいマシンでも、最小のタイムロスで走る。ラップを乱さずに、速いラップを維持し続ける。誰かの追撃を受けても、心を乱さずにミスなく、抜かれることなく走る。そして最後に、速いラップを刻むことが出来る。
ドライバーに持っていて欲しい「技術」の一部を並べてみましたが、可夢偉君はこれらの技術を沢山持っていますね。だから、良い結果が出せるし、世界が注目するんです。タイムだけではどうにもならないのがレースです。チームのみんなにはタイムを追いかけることなく、これらの「技術」をバランスよく習得して欲しいと思います。白糸耐久はこうした諸々の「技術」を習得するには最高のレースです。チームからも沢山のエントリーを待ってます♪
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