昨日の瑞浪SLは、なんとなく良さそうな感覚でスタートしました。
ジュニア勢で好調だったのがリヒト君でタイトラが僅差の4位、予選が3位の選手と接触してフロント周りを損傷し、大きくタイムダウンしている間に5位に落ちました。それでも接触まではトップグループ4台の中で一番良さそうな仕上がりだったので、決勝に期待が掛かります。
しかし、決勝スタート直後のヘアピンで、後方のドライバーが止まり切れずに追突。まさに撃墜される形でストップしてしまいます。その後、再スタートしましたが、単独での走行になって上位進出は叶いませんでした。
マヒト君、ユウキ君、オオモリ君も尻上がりに良くなりましたが、簡単には抜けずに1台抜く間に前が離れていってしまうので、やはり上位まで順位を回復する事が出来ませんでした。
サワダ君も前日から好調で、タイトラで一時は電光掲示板の4位にいましたが、その後のアタックが完結しないでいる間に、9位まで落ちて終了です。
それでもタイム的にはかなり僅差の中で、周りには表彰台に上るようなドライバーが並んでいます。
予選ヒートでは、やはりスタートが鬼門で、密集している時間帯にどんどんと順位を下げてしまいます。レースが落ち着いてからは、一進一退で、頑張りましたが、12位でフィニッシュです。
そして決勝がスタートして、今回もやはりスタート直後にポジションを守れずに順位を下げてしまい、その後も前を走るドライバーに上手く押さえ込まれて、最後は16位でフィニッシュです。
最終順位は厳しいものになりましたが、前回までのレースとは比較にならないくらい進歩したと思うので、次回に繋がるレースだったと思います。
ヤマシタさんは、急遽、決勝日のみ走る事になったので、タイトラから思うような仕上がりにならずに、予選、決勝と思いつくセット変更を施しましたが、決めきらないカートと格闘しながら終了してしまいました。今週の鈴鹿で鬱憤を晴らして欲しいと思います。
最後にマスダ君とキクチ君、トノサキさんの3人が出場したアバンティクラスですが、タイトラでキクチ君が嬉しい初ポールを獲得します。
今年からレーシングカートのレースを本格的に始めた彼は、このレースが4レース目です。ここまでの3レースはマイナートラブルやらコースアウトやらで落としてきましたが、今回は上手く噛み合っているようです。
タイトラ2位にはマスダ君が入り、グレンブルーワンツー体制となりました。
トノサキさんのタイトラは6位です。彼もまたレーシングカートのレース参戦2戦目なので、まだまだな部分が多いです。これからどんどんと良くなると思います。
予選ヒートがスタートして、順調にトップをひた走るキクチ君です。後続をまったく寄せ付けずに、ぶっちぎりのトップチェッカーになりました。
マスダ君はスタートで3位に下がってからは、逆に4位の選手の猛追を退けるのが精一杯で、なんとか3位でゴールです。
トノサキさんは、タイトラよりもかなり良い状況で走れていましたが、抜くことがまだ難しく、順位は6位のままです。
そして決勝です。
予選までは落ち着いて見えたキクチ君ですが、緊張からスタートで失敗して2位に落ちます。その後もあきらかにキクチ君のペースは周りにドライバーよりも良さそうなのですが、ミスも目立ち、予選のようには逃げられません。
それでもトップに立ったり2位に落ちたりを繰り返しながら、ファイナルラップはトップで通過して、そのまま逃げ切れるかと思いましたが、タコツボでインに飛び込まれて、そのままアウトで立ち上がった結果、若干の接触と共にコースアウト。レースのほとんどをリードしてきましたが、最後の最後で2位に落ちてしまいました。
レース後、相手のドライバーさんはコントロールタワーに呼ばれましたが、お咎めなしです。僕も見ていましたが、彼が押し出した形ではなく、行き場が無かったキクチ君がコースアウトしたようです。それでもレース後に謝罪に来てくれました。レースはどうしても多少の接触になってしまう場合もありますが、レースが終われば、相手を思いやる気持ちが大事です。
マスダ君は、もう一歩スピードが無くて、決勝も予選同様に3位争いです。その3位争いも、マスダ君が2コーナーでインに飛び込んで、併走する形で接触。裁定はマスダ君のパッシングが原因で起きた接触という事になって、彼にはペナルティが課されました。
相手のドライバーさんはスピンをして、順位を失いましたので、当然の裁定だったと思います。マスダ君もレース後に謝りに行ったようですが、相手のドライバーさんに、迷惑をかけてしまった点は大いに反省して欲しいと思います。
このアクシデントもあって、トノサキさんが3位に繰上げとなりました。グレンブルーワンツーで始まったレースでしたが、結果は2位、3位ともう一歩の結果になりました。
今日はキクチ君の優勝かなと思えた仕上がりだったので、2位は残念でしたが、彼のキャリアを考えると、この結果も仕方の無いことかもしれません。こんな経験をしながら、成長して行くんだと思います。
なんとなく、良さそうな雰囲気で始まった今回のレースでしたが、結果よりも内容は成長が伺えた週末だったと思います。
苦手だったパッシングが決まるようになったチーム員もいましたし、スピードそのものが、レベルアップしたチーム員もいました。レースは結果が出ないと厳しいですが、なにより厳しいのは進歩が伺えないことです。
一回一回の練習の仕方、レースとレースのインタ-バルの過し方。
これら全てをいかに効率よく実施するかによって、伸び幅に違いが出てきてしまいます。
次のレースもすぐやってきます。落ち込んでいる暇は無いので、自分に出来る努力をし続けるのみです!みんなで一緒にがんばりましょう!