昨日の鈴鹿は久しぶりの快晴でした。暑さもそろそろ本格的になってきているので、水分補給に気を付けて走りました。
今回参加したのは、僕とヤマシタさん、マコちゃんの3人です。
マコちゃんと、ヤマシタさんのクラスはタイトラで上位に付けたマコちゃんと、良いアタックが出来なかったヤマシタさんで、その後のレースも明暗を分ける形になりました。
タイトラで後方発進になってしまった、ヤマシタさんは、予選でもなかなか抜け出せません。ちょっと難しい路面にセットが合っていないようです。決勝に向けて、セット変更を施しますが、スタートでエンジンが掛からずに、ローリングに大きく遅れてしまいます。
そのままスタートが切られて、ヤマシタさんは最後まで単独走行になってしまいました。今回は土曜日に雨が降って、テストがあまり進まなかった事で厳しいレースになりました。次回までにまた、色々なバリエーションを考えて行きたいと思います。
一方、マコちゃんは、予選、決勝共に、序盤はトップを走行しますが、最後は、今回スポット参戦の速いドライバーに抜かれてしまいます。
それでも、マコちゃんも2位を単独で走り、2位フィニッシュです。
トップチェッカーは受けれませんでしたが、レギュラードライバーの中ではトップなので、気持ちを切り替えて、次に備えてもらいたいと思います。
さて、僕のレースですが、今回のエントリー台数は31台で、いよいよ人気カテゴリーになってきました。こうなると難しいのがタイトラで、あちこちで渋滞が発生して、上手いアタックが出来ません。それでもなんとか2位となり、まずまずなスタートです。しかし、トップのドライバーのタイムは素晴らしいもので、僕のアタックも、もう一歩、完結しなかったのですが、完結したとしても届かなかったと思います。
タイトラトップのドライバーさんは、ランキング的にはノーポイントですので、まずは予選で様子を見ようと思います。
予選がスタートして、イン側スタートの僕は、3位に落ちます。
思っていたようにトップのドライバーのスピードは素晴らしく、僕も2位に立ったドライバーさんも、追走するのが一杯です。
何度か、2位に立てる場面がありましたが、決勝スタートをアウト側にしたかったのと、逃げかかっていたトップを仕留められるような仕上がりでもなかったし、パッシングでトップとの差が広がれば、後方に飲み込まれる危険もありました。そんな訳で、そのまま3位を走ります。
やはり、僕達3台がちょっと速くて、4位以降は、だいぶ離れてフィニッシュです。
決勝に向けて、エンジンはどうにもなりそうにないので、シャーシーの変更を施して、少しでもインフィールドを速く走れるように考えます。
前日から悩んでいた、戦闘力不足を解消しないと、良くても2位にしかなれそうにありません。
そして、決勝がスタートします。予定通りにスタートで2位に上がって、トップの背後に迫ります。
変更したセットは、かなり狙い通りで、予選のようなスピード差は感じません。それどころか、かなり僕の方にマージンがあって、特にブレーキングでは、何度か追突しそうな感じです。
しかし、予選同様に、ランキング上位のドライバーさん達から抜け出して、十分なタイムギャップを築いてからの勝負と思っていたので、仕掛けるつもりはまったくなく、後方のドライバーがいなくなるのを2位で待つ作戦です。
しまし、3周目の最終コーナーで、またしてもブレーキングのタイミングに大きな違いがあって、本当に追突しそうになって、緊急回避でステアリングを切り込みます。
リアタイヤがスライドして、横を向きそうになって堪えているところに、後方のドライバーに押される形になり、そのままエンジンがストップして、スピンはしなかったものの、なかなかエンジンが復活せずに、その間に中段以降に沈みます。
前のドライバーとは、かなりの距離があったのですが、グングンと詰まります。
しかし、接触で大きく曲がってしまったタイロッドのせいで、先ほどまで感じていたような走りやすさは影を潜めてしまいます。
それでも、次々に抜いて上がって、4位まで回復します。3位のドライバーは残りの周回数では届きそうな距離ではありませんので、「残念ながら、4位までの追い上げか」と、思った所で、突然、エンジンが吹けなくなります。
咄嗟に、「アクセルワイヤーが切れた?」とキャブのリンケージを触りますが、何かいつもと感じが違います。
そのままスローダウンして、遂にストップ。じっくりと、キャブを見ますが、頭が鈍っていて、何がいつもと違うのかが解りません。
なんとか、リンケージを手で動かして、アクセルを開けて、片手運転で車検場に戻ります。
その後、冷静になって良く見ると、リンケージのアクセルワイヤーを通す部分のパーツが折れていて、それで、キャブに手を持っていっても、直接見ても、違和感があったようです。
今回のレースは序盤に追突しそうになって、緊急回避するミスが引き金になり、全てが悪い流れになりました。
せっかく、速い仕様で決勝に臨めたのに、僕の判断ミスが原因で、ぶち壊しにしてしまいました。
キャブが壊れた事は接触とは関係ないと思うので、あのままレースが進んでいても、最後はストップしていたのかもしれませんが、レースをリタイヤした事よりも、自分のミスで後方に沈んでしまった事の方がショックで、やはりこんなところに年齢による衰えがあるのかもと思うと、やはりとてもがっかりです。
昔、全日本FSAに出場していた頃は、違うエンジンに違うシャーシー、違うタイヤメーカーと、コンパウンドで戦うので、単純にドライバーの走り方なんて、生易しいレベルじゃなくて、みんなのパフォーマンスに違いが激しくあって、その中で厳しい接近戦を接触する事なく、クリーンに戦っていました。
当然、ブレーキングポイントなんかは、ドライバーによって、全然違いますし、コーナーのアプローチラインも違います。それでも、綺麗なバトルが出来ました。
そんな経験を積んできたのに、ワンメイクのレースで他のドライバーのブレーキングを読み間違えてしまうんだから、衰えたとしか言えません。
これで、3レース終わって、優勝が1回に9位が1回、そしてリタイヤ1回で、シリーズはかなり厳しくなりました。
ですが、シリーズ自体は、参加台数も増えてきて、ますます盛り上がって来ました。このまま増えれば、MAXクラスを抜いて、鈴鹿で1番、エントリー台数が多いクラスになりそうです。
鈴鹿からの帰り道、ダメだったレースの時には、いつもそうですが、ガッカリ感がハンパなくて、本当に長い道のりでした。
次の鈴鹿は8月です。僕が参加しているアバンティはレースがないので、他のカテゴリーに出るしかないのですが、MAXは僕の年齢で出場するには、周りのドライバーさんに、「何をあのじじいは血迷っちゃったの?」と思われそうです。あとは、マスターズくらいですが、エンジンはやはりMAXです。
う~ん、どうしましょうか?とくさん。。。。