梅雨が明けて、暑さ本番になって来ました。日曜日に行われた白糸シリーズも夏の暑さの中、無事に開催する事が出来ました。
耐久レースに10チームが参加してくれましたが、この中には、初出場のドライバーさんも多くて、レースの難しさや面白さが解ってもらえれば良いなと思います。
注目は、「AMT」や「チーム天」と言った、上位フィニッシュの常連さんに、初出場や初顔合わせのチームが何処まで食い下がるかですが、その中で特に注目したいのが「チームこども」です。
前回優勝の「チームこども」ですが、前回とはメンバーが入れ替わっています。コウタ君はそのままで、パートナーが初出場のユウ君になっています。
前回はショウとコウタ君でしたが、ショウが兄のユウと組んだので、今回の「チームこども」はコウタ君の頑張りが、かなり重要となります。
そんな責任感からか、タイトラからコウタ君が「チームこども」を引っ張ります。予選が終わって、決勝のポールは「チームこども」が獲得します。
決勝ポールシッターの位置には、今回デビューのユウ君がスタンバイとなるのですが、右も左も解らないユウ君に、いきなりのポールスタートは若干、酷でしたが、これもレースです。グリッドに付いてしまえば、デビュー戦もベテランも関係ありません。みんなが優勝を目指していますし、みんなに権利があります。
緊張のスタートが切られます。ポールスタートのユウ君は無事にオープニングラップを制しますが、2周目にはインに飛び込まれて、ラインを譲ってタイヤカスを拾ったために、すぐにはペースが戻らずに、その後も、可哀想なくらいズバズバと抜かれて行きます。
ユウ君の持ちタイム自体は、キャリアを考えると素晴らしいもので、トップを走り続ける事も不可能では無かったと思いますが、レースはタイムでは無いと言う事を印象付けられた光景でした。
それでも、抜かれる時はきちんと抜かれてくれたので、(キャリアが浅いと、抜かれたくない一心で無意味に踏ん張ってしまって、接触とかも良くあります)順位は落としましたが、その後は、落ち着きを取り戻し、大きく遅れる事なく、コウタ君にバトンを渡します。
今回でワンステップ上がった感じのコウタ君は圧倒的なタイムで、順位を回復して、その後、初出場のユウ君も頑張った結果、なんと3位でフィニッシュします。
一気に伸びたコウタ君とデビュー戦としては花丸をあげても良いと思えるユウ君のペアは嬉しい表彰台をゲットしました。
今回も上位陣は最後まで、順位を入れ替えながら僅差の戦いでしたが、最後のピットストップで逆転した「チームだんご」が優勝となりました。2位には終盤までトップを走り続けた「AMT」が入り、ランキングをまた磐石なものとしました。
午後のスプリントも白熱した戦いでしたが、ランキングで一人独走しているのが、白糸のレコードホルダーのガクちゃんさんです。
これを、白糸のレーシングカートのスピードキングで昨年の鈴鹿のチャンピオンでもある我らが王子と白糸レンタルチャンプのミッフーが僅差で追う展開です。
王子とミッフーは最低でもガクちゃんさんの上でフィニッシュして行かないと、ガクちゃんさんを捕まえられないので、ここからの後半戦は必死な戦いとなります。
予選が終わって、残念ながらデビ1行きを逃した方達のデビ2から決勝がスタートします。
デビ2と行っても、デビ1で十分に通用するドライバーも多いので、トップを獲るのは簡単ではありません。今回の優勝はコジマさんで、タイトラの失格から頑張って優勝まで漕ぎ着けました。
2位にはモリックが入り、3位にはユウ君が入りました。
タイトラでB組の3位を獲得していたユウ君はデビ1行きも可能でしたが、予選で追突してしまい、スピンで遅れてデビ2行きになりました。デビ2決勝で後方から追い上げての3位はかなり頑張った結果だと思います。
耐久とスプリントでダブルで表彰台に上ったユウ君はカートに乗り始めて、まだ2ヶ月にも満たない事を考えると、最近流行の「何か持ってる」のかもしれませんね。
さて、ある意味、白糸レンタルレースで一番面白いのが、スプリントデビ1決勝です。
タイトラ、予選と良い順位を守りつつ、接触で遅れる事は絶対避けなければならないので、レースの上手さが試される事になります。
そんな中で、決勝のポールは久しぶりの参戦となったタクヤ君ですセカンドに今回、絶好調のコウタ君が並びます。ランキングトップのガクちゃんさんは5番グリッドです。
決勝がスタートして、まず飛び出したのがコウタ君です。それをタクヤ君が追いかけます。
一方、ガクちゃんさんと王子、それにミッフーの3人が争う、3位争いは熾烈な戦いになりましたが、レース巧者のガクちゃんさんが、猛者二人の猛追を上手くいなして、貫禄の3位フィニッシュです。まったく、この人は頭の良いレースをします。レースはバトルの上手さがないと、絶対に勝てない事を証明してくれている一人です。
そして、この激戦のデビ1のトップチェッカーはコウタ君です。追いすがるタクヤ君にパッシングの隙さえ与える事なく、パーフェクトな勝利でした。この日はまさに「コウタDAY」でしたね。
伸びる新人さんにそれを迎え撃つ、常連組、色々なバトルが随所に見えて、見所満載の白糸シリーズもいよいよ後半戦です。王子とミッフーはまたしてもガクちゃんさんにしてやられた感じですが、まだまだ挽回可能です。この二人には優勝する力があるので、歯車が噛み合えば連勝もありえます。残りのレースが楽しみですね♪