昨日の鈴鹿は朝一番に予想しなかった雨が降って、前日とはまた違った状況です。
僕のタイトラですが、前日の最終セッションに見つけた仕様で行くことにします。若干キャブレーションが薄い可能性もあったのですが、なんとかなるだろうとそのまま臨みます。
コースインして、だいぶ前日とは路面が違い、決まらないシャーシーに厳しそうですが、序盤はリーダーボードの上位に僕のゼッケンがあります。
しかし、思っていたよりもキャブは薄く、失速症状も出て、そこからタイムアップは果たせずに、結果は9位まで後退します。
それでも、前戦までとはあきらかに違っていて、キャブさえ合わせれば、まずまずなと思える出来です。
予選がスタートして、1~2コーナーで横のカートがスピンしながら僕に当たって来ます。かなりの衝撃でしたが、ストップせずにそのまま通過して、失速した事で順位を下げますが、それよりもクラッシュの影響でアライメントが狂い、右コーナーが激しく曲がりません。左コーナーもヤバイ感じで、「これは、マズイ!」と思っていると赤旗です。
ホームストレート上に止まって、カートを確認するとタイロッドとナックルが曲がったようです。
クラッシュ車両と怪我人を運び出せばすぐに再スタートですから、ピットに戻して、修復の時間はありません。そのままの状態でスタートを待ちます。
2回目のスタートが切られ、今回はスムーズに1~2コーナーをクリア出来ます。そこで4台ほど抜いて、5位に立ちますが、曲がらないカートと格闘している間にせっかく抜いたカートに再び抜き返されて、結局8位でフィニッシュです。
タイムも上位陣と互角のものが出ていましたので、シャーシーさえ直れば、やはりスピードはありそうです。
決勝までにシャーシーの修復を試みますが、どうやらフレームが曲がってしまっていて、完全には直りません。
それでも決勝です。久しぶりのシングルスタートなので、きちんとフィニッシュしたいと思うのですが、スタート直後のホームストレート上で後ろのカートに追突されて、そのままコンクリートウオールに一直線です。なんとかスピンさせて激突は免れますが、全員が通り過ぎてから再スタートです。
再スタート後はそこそこ追い上げますが、曲がったシャーシーではある程度の位置からは上がれません。上位に帰ることなく終了です。
今回は、今まで問題だった戦闘力の厳しい状況から脱却出来たのですが、予選の接触で全てが台無しになりました。レースですから仕方ないのですが、残念ですね。
しかし、タイトラも予選も手応えを感じられたレースでした。一歩前進ってところでしょうか。
今回感じたのは、やはり土曜日のフレッシュタイヤが有効だったと言うことです。相変わらず、ユーズドタイヤの状態は悪くないので、日曜日にいきなりフレッシュで嵌るパターンから抜け出せたのが今回の前進に繋がったと思います。
さらに、これをレースウイークではなくて、テスト日に実施出来るともっと有益ですね。今回は当たり前の事を当たり前に頑張らないとやはりレースで遅れを取ることが解りましたね。ベテランだから感覚でなんとかなるとか思われがちですが、それはすでになにも問題が無い時で、レースで嵌った要因を洗い出さずに次のレースに乗り込んでも結果は変わらないって事です。
さて、今回、好調のマコちゃんはタイトラで最後までリーダーボードのトップに君臨していましたが、最終周で2位に下がります。
しかし、予選はトップに返り咲いてフィニッシュ。決勝のポールポジションを獲得します。
決勝のスタートですが、あまりスタートが上手くないマコちゃんはまたしてもセカンドのドライバーに先行されます。すぐに追いついて、2台のマッチレースとなって後続を突き放してレースは進みます。
ピッタリと張り付いて、余裕が感じられるマコちゃんですが、以外な事にファイナルラップまで仕掛ける事なく進みます。
そしてファイナルラップ、各コーナーで仕掛けるマコちゃんです。しかし、当然の事ながらファイナルラップはしめしめです。最終コーナーで飛び込みますが、入りが浅くてそのままの順位で終了です。なんとも残念な2位となってしまいます。
一方、ヤマシタさんも難しい路面に苦戦しながらファイナルを向かえたのですが、決勝のスタート直後の1~2コーナーで接触してリタイヤとなってしまいます。
新人のオオキ君はタイトラでかなりのスピードがありそうですが、クリアをまったく取らずに、1周もアタックを完成させることなく終了です。予選を13位からスタートして11位でフィニッシュするのですが、あきらかに自分よりも遅い集団から抜け出せずにいましたので、決勝は気合で頑張るしかありません。
決勝がスタートしますが、かなりのバットスタートで思いっきり順位を下げます。その後もやはりバトルで勝てずに終了です。
まだまだレース中の気持ちがコントロール出来ていませんが、それでもだいぶ良くなりました。彼の良いところはレースで上手く行かなくても、ふて腐れる事無く、明るく前向きなところです。僕に怒られる事も多いですが、改善のための努力も見えるので、必ず、良いレースが出来るようになるでしょう。
今回はジュニアドライバーのコオタ君親子がはるばる鈴鹿に応援しに来てくれました。チームのみんなが頑張る姿が見れて良かったのではないでしょうか。(師匠の僕はダメレースで終わりましたが。。。。)
さて、夏の鈴鹿の前にしっかりとテストしたいと思います。